お知らせ

屋根材のズレ#5(降棟及び降鬼瓦のズレ・落下)

和型いぶし瓦や、陶器瓦屋根の降鬼瓦(くだりおにかわら)の緊結線切れにより、降鬼瓦にズレ・落下、降棟(くだりむね)自体にズレが生じる場合があります。降鬼瓦が屋根から落下すると、大きな事故につながる危険性があります。


降鬼瓦のズレ


和型いぶし瓦葺き入母屋屋根で、降鬼瓦の緊結線がゆるみ、降鬼瓦にズレが生じた実例です。

降鬼ズレ(緊結線切れ)

降棟(自体)のズレ及び、降鬼瓦落下


降棟(自体)のズレ

和型いぶし瓦葺きの入母屋屋根で、降鬼瓦の緊結線が切れ、降棟(自体)が全体的にずれた実例です。

降棟全体のズレ

降鬼瓦の落下

降鬼瓦の緊結線が切れ、降鬼瓦が落下した実例です。大きな事故につながりかねない危険な事例です。

降鬼落下(緊結線切れ)

降棟(自体)のズレの原因及び対策


降棟及び降鬼瓦のズレ・落下の原因

降棟の瓦(ノシ瓦・利根丸瓦)全ての重量が、降鬼瓦の緊結線に負荷がかかっています。降棟のズレの原因は、この緊結線が劣化したり、地震等の自然災害でゆるんだり切れることです。緊結線の太さ・素材・緊結方法・緊結個所にも注意が必要です。

降棟及び降鬼瓦のズレ・落下の対策

通常 降鬼瓦の緊結は、降鬼瓦裏目の鬼吊り部分に銅線・ホルマル被覆線・ステンレス線等で緊結します。

  • 対策#1:降鬼瓦の緊結個所を増やしてリスク分散する
  • 対策#2:降棟用の棟金具を設置する