お知らせ
金属屋根材の塩害保証について
業界紙(日本屋根経済新聞2025.06.28)に、「金属屋根材の塩害保証 沿岸地域500m未満対象外」という記事が掲載されいました。「屋根材は多くの場合、メーカーが品質保証をしており、製品自体に製造上の問題があった場合 交換対応などを行っている。一方で、一部の地域や特殊環境地域で使用する際は保証対象外になることがあるようだ。」との記事。「トラブル回避へ保証書に明記を」との内容でした。

❙ 金属屋根材の塩害と保証について
金属屋根材メーカーの多くは、塩害が発生する可能性がある海岸近く(沿岸線から500m未満)の地域での不具合については、保証対象外としています。
❙ その他 金属屋根材の保証対象外の地域について
- ● 融雪剤、凍結防止剤、塩等で塩害の発生のおそれのある地域
- ● 特殊環境地域
温泉場、焼却炉付近、特殊ガス、熱・酸・アルカリ・塩酸を発生させる施設や工場、湖や河川等の周辺で常時 水しぶきがかかるような地域、煙塵・金属粉・石粉が堆積する地域など
記事によると、「ある新潟県の屋根工事業者は、影響がありそうな地域なら、沿岸線から500m以遠の地域であっても金属屋根材の使用を勧めないようにしている」「そのような地域なら、瓦やステンレス製屋根材を提案し、トラブルをできるだけ回避するようにしている」との内容でした。
❙ 住宅用屋根材使用比率について
この数年 金属屋根材(ガルバリュウム鋼板など)の使用比率がアップしています。業界紙(日本屋根経済誌新聞2025.01.01)のデータでは、住宅用屋根材使用比率でその他(金属など)のシエアが、粘土瓦・カラーベストを抜いてトップになりました。

❙ 金属屋根材動向について
新築住宅では、縦葺きの屋根材(立平333・アーバンライン・縦ハゼ葺きなど)が、リフォームでは断熱材が裏打ちされた横葺きの屋根材(スーパーガルテクト・横暖ルーフ)がよく採用されています。


❙ 沿岸部の金属屋根材採用について(所感)
私の故郷の淡路島では、沿岸部に商業施設や住宅がどんどん建設されています。そのほとんどの建物には、金属屋根材が採用されています。あわせて壁にも金属製が増えている印象です。地元の建設業者なら塩害対策も万全だと思いますが、
県外の業者が建てる場合 そのあたりの事情(塩害など)を熟知しているのでしょうか・・・・。5年後10年後が心配です。

塩害とは異なりますが、線路沿いのお宅の屋根も、非常に気になります。例えば線路沿いの「いぶし瓦葺きの屋根」では、瓦が赤褐色に変色します。その原因は、列車の走行時の鉄粉の飛散によるサビです。これが金属屋根の場合 変色だけではすまず、もらいサビの影響が出ないかとても気になります・・・・