お知らせ
化粧スレート瓦(カラーベスト・フルベスト他)の屋根塗装#2
化粧スレート瓦の重なり部の隙間を「塗料」や「コーキング」でふさいでしまうと、雨漏りにつながります。特に緩勾配屋根(3寸勾配未満屋根)の屋根塗装は要注意です。雨水の排水機能が著しく低下し、化粧スレート瓦の緊結釘まで雨水が逆流→結果として雨漏りします。化粧スレート瓦の屋根塗装時 この重なり部の隙間の塗料をカッター等で「縁切り」する工程が必須です。
不適切な屋根塗装(カラーベストコロニアル・フルベスト他)
化粧スレート瓦の「縁切り」工程を省略した不適切な屋根塗装工事
屋根材の軒先側端部の重なり部の「縁切り」が省略された不適切な屋根塗装。屋根材が塗料で密着し、これが防波堤のような役割を果たしてしまいます。雨水は、化粧スレート瓦の横同士の突付部分の隙間から浸入します。この雨水が排水されず、釘穴まで逆流→結果として雨漏りしていました。
不適切な屋根塗装により、カラーベスト釘穴まで雨水が逆流した跡
不適切な屋根塗装が原因で、雨漏りしていました。そのお宅でめくった瓦の写真です。釘穴を越えて雨水が逆流し、釘穴から雨漏りしていました。
屋根塗装された、5寸勾配のカラーベスト屋根。一応「縁切り」はされているようでした。カラーベストをめくると、緊結釘穴まで雨水が逆流→雨漏りし、屋根下地が複数個所傷んでいました。
屋根塗装された6寸勾配(急勾配)カラーベストの緊結釘穴に達する雨水逆流跡
急勾配(6寸勾配)のカラーベスト屋根で、雨漏り補修時の写真です。「縁切り」を省略する屋根塗装が、施されていました。
急勾配屋根の場合 「縁切り」が不要とうたっている塗装業者さんもいらっしゃいます。この実態からすると、急勾配屋根でも、「縁切り」はした方が得策です。
緩勾配屋根への不適切な屋根塗装による雨漏り
緩勾配(2.5寸勾配)のカラーベスト屋根に「縁切り」を省略した不適切な屋根塗装がされていました。釘穴から無数に雨水が浸入→雨漏りし、屋根下地が腐食ていました。釘穴から浸入した雨シミが、無数についていました。本来 カラーベストが施工不可な緩勾配屋根(3寸勾配未満)の屋根塗装は、雨漏りのリスクが非常に高いと思います。