お知らせ

豊中市の家 屋根点検/屋根診断(陶器瓦ハイシルバー色)

大阪府豊中市に立地する、寄棟 瓦屋根のお宅の屋根点検/屋根診断にお伺いしました。淡路産陶器瓦56判(ハイシルバー色)が、土葺き工法で施工されており、築後35年以上経過しているお宅でした。屋根に関する訪問販売業者から、「シックイがはがれており、早急に処置しないとおおごとになる」と指摘されたとのこと。拝見すると;

棟瓦緊結線の消失/ノシ瓦ズレ
棟面戸シックイの変色
棟瓦緊結線消失/広い棟幅(約9寸)
劣化した谷板(サビ)
隅棟からの雨漏りによる軒先天井雨シミ

●棟内部への雨水の浸入に起因し、棟面戸シックイが劣化・変色

●棟瓦緊結線の消失(銅線ではなく、銅メッキした鉄線を使用されており、経年劣化で断線し、消失)

●谷板の劣化、サビ

●隅棟からの雨漏りによる軒先天井雨シミ(2F和室に雨漏り跡あり)

専門の瓦工事店なら、軒先天井の雨シミから、(屋根にあがらずとも)雨漏りしている事に気付きます。この雨漏りは、隅勝手瓦(隅棟際の桟瓦)の施工に問題がある可能性が高く、本格的な瓦の修繕工事が必要です。施主様がご高齢ということもあり、何とか修繕、補修で済ませたいとのご要望。棟部積み直し・谷板交換等 屋根修繕工事でご提案させて頂こうと思いっています。

ただ、昨日 朝日窯業(淡路島の陶器瓦メーカー)さんから、このハイシルバー色の桟瓦・万十軒瓦の欠品の連絡を受けたころでした。製造再開は、何と9月末予定とのこと。見積はできても、工事ができるのか・・・5年前の大阪北部地震、台風21号を思い出しました・・・。知恵を絞らねば・・・・でも、困ったなしかし・・・