お知らせ

粘土瓦(和瓦・平板瓦他) 屋根遮熱(通気)・断熱工事の考察

年々夏の暑さが厳しくなっています。これを考慮し、新築屋根工事・屋根リフォーム工事の際 屋根遮熱・断熱工事についてのご相談が増加しています。屋根工事における遮熱・断熱の方法につき、いくつかご紹介させていただきます。これ以外にも方法はございますが、自社施工の経験より有効性・経済性・雨仕舞い性能より鑑み、ピックアップしてご紹介させていただきます。


遮熱性能付ルーフィング


タディスクール(田島ルーフィング)は、ルーフィング自体に遮熱性能があります。これを張付することで、野地板裏面温度を▲3℃低減(メーカー実験値)する効果があります。遮熱性能を持ったルーフィングは、様々な製品がありますが、肝心の防水性能の観点より最も安心なルーフィングの1つだと考えます。

野地板裏面温度 最大▲3℃ダウン
タディスクール+プラウドUU40G
タディスクール+セラマウント エコハート


高性能遮熱シート(HMシート)


新築・屋根リフォームを問わず、瓦桟木の下にこの遮熱シート(HMシート)を張付することで、抜群の遮熱性能が得られます。この製品以外にも外国製の遮熱シート(アストロフォイル/リフレクティクス他)があります。ただし、国土交通省の認可を取得しているのは、このHMシートだけです。

瓦葺き替え時 HMシート張付
瓦葺き替え時 HMシート張付

瓦下断熱材(サンフォーム)


瓦桟木の間にこのサンフォームを設置することにより、野地板裏面温度を約▲5度程度低減(メーカー実験値)することが可能です。和瓦・平板瓦他 瓦を問わず設置可能です。

いぶし瓦葺き替え時 横桟木間にサンフォーム設置
いぶし瓦葺き替え時 横桟木間にサンフォーム設置
瓦葺き替え時 サンフォーム設置
瓦葺き替え時 サンフォーム設置
瓦葺き替え時 サンフォーム設置

通気工法(通気垂木設置)


ルーフィングの上に通気垂木を打ち、瓦桟木打ってから瓦を施工する方法です。瓦と野地板間に通気層を確保することにより、遮熱・結露低減が可能です。軒先くし面戸を設置し、遮熱性能を持ったルーフィングを張ると、さらに遮熱性能が向上します。その際 あわせて、換気棟を設置します。通気垂木及び、横桟木の厚みを増すことにより、さらなる効果を得られます。欧州では、随分前からこのような考え方で、屋根工事をされています。

遮熱ルーフィング/通気胴縁/横桟木→縦桟木打ち
新築いぶし瓦葺き工事(通気工法)
新築いぶし瓦葺き工事(通気工法)
軒先くし面戸(軒先からの吸気考慮)

高反射瓦


瓦自体に遮熱性能をもたすことにより、夏の小屋裏/室内の温度上昇抑制をねらった製品。複数の瓦メーカーからさまざまな瓦がラインアップされています。

セラ・マウントエコハート(三州野安

セラムFフラット/CERAM-F FLAT(新東)

トライ110クールベーシック(鶴弥)

マルスギ反射瓦各種


軽量屋根材における遮熱工法(熱シャット工法)はこちら