お知らせ
新築工事現場の業者を語る、巧妙なアプローチ(訪問販売業者)
10年前に、化粧スレート瓦(フルベスト)の上に、「リッジウェイ」をカバー工法させていただいた施主様から、屋根点検のご依頼を頂戴しました。
すぐ近所で大手住宅会社が新築工事をしており、「近所の新築現場の屋根業者ですが・・・」とのアプローチだったようです。工事中の屋根から見ると、お宅の屋根の板金が浮いている?屋根材がめくれている?との指摘を受けたとのこと。
拝見しましたが、指摘のような現象は発生していませんでした。ただ、一部 棟包み水切の緊結ビスがゆるんでいましたので、インパクトドライバーで締め直しをさせて頂きました。この屋根材特有の「石落ち現象」が気になり、軒とい内部も点検しましたが、石がたまっているような事もなく、ご安心いただきました。
4年前の台風21号の影響もなく、つつがなく10年点検が実施できたと思えば、これで良しとするかと思いました。
ご近所を車で走ってみましたが、本当にすぐ近所で、某大手住宅会社(〇条工務店)が新築工事中でした。そこの業者だと言えば、信用してもらえる(だましやすい)と思ったのでしょうか。施主様は聡明な方で、そのような口車にはのらず、屋根にはあがらせずに(弊社に)ご連絡頂きました。
「近所で工事をしている者ですが・・・」「屋根の上から見るとお宅の屋根がxxxx」というアプローチは、訪販業者の常套(じょうとう)手段です。ただ、今回のように近所で工事中の大手住宅会社の工事店を語る新手の手口は、初めてでした。一見 巧妙なアプローチだと思います。ただし、住宅会社の協力施工店(下請)が、工事現場のまわりで営業することはありません。そのような勝手な事をすれば、取引停止になってしまいます。建築のことにちょっと詳しい方であれば、このアプローチもおかしいとばれてしまいます。
色んなアプローチがあるもんだと、ある意味感心しました。そんなに知恵が回るなら、まっとうに+スーパー正直にやればいいのに。そう感じました。