お知らせ

瓦引上加力試験を実施しました(縦桟ビス止め工法)

当社推奨工法(縦桟ビス止め工法)で施工した場合の引上加圧試験で、ステンレスビス止め工法の強度が検証できました。
特に下記Case#1:全数ビス止めした瓦は、非常に安定していました。
特殊な補強材を使用することなく、近畿地方 基準風速34m/秒の風圧力を、大きく上回る耐風性能です。
しかも、高さ10m(=3F建の高さ)+外周部(>平部)という厳しい条件でクリアできた事に満足しています。
瓦屋根標準設計・施工ガイドライン例示工法を上回る性能が検証でき、ステンレスビス止め工法の強度に自信が深まりました。

実施日 2007年8月6日
試験方法 エアーシリンダー型瓦引上試験機により、
150回繰り返し引上加力試験を1サイクル10秒にて行い、
各瓦の変位を測定し瓦の破壊状況を調査実施。
(試験機:エアーシリンダー型瓦引上機/
瓦屋根標準設計・施工ガイドライン適合試験機)
下地 野地:構造用合板(t=12mm)/垂木:45mm x 45mm
瓦桟木 横桟木:国産杉15x 30/縦桟木:国産杉15x30
  Case#1 Case#2
屋根材 淡路産いぶし瓦53A(非防災形状) 淡路産いぶし瓦53A(防災形状)
瓦緊結材料 ステンレスビス 4.2x51mm ステンレスビス 3.8x51mm
緊結箇所 尻部1箇所 全数緊結 尻部1箇所 1列とばし緊結
風圧力換算 基準風速40m/秒、高さ10m、外周部 基準風速34m/秒、高さ10m、外周部
結果 試験合格 結果は直接当社へお問合せ下さい!

基準風速って?

平成12年建設省告示第1454号で規定。全国を風速30m~46m/秒の9段階に分類。
風速数値は地上高さ10mの10分間の平均風速。50年に1回程度訪れる大きな台風を想定。
(参考:気象用語の風速は、高さを定めない10分間の平均風速。瞬間最大風速=平均風速x1.5~2倍程度)